大会長挨拶

第24回 日本医療情報学会 春季学術大会 シンポジウム2020 in 筑波
大会長 渡邉 直(一般財団法人 医療情報システム開発センター)

謹 啓

このたび、第24回日本医療情報学会春季学術大会を2020年(令和2年)6月4日(木)〜6日(土)に、つくば国際会議場(茨城県つくば市)において開催させていただくことになりました。
学会員ならびに学会関係の皆様、プログラム委員長の仲野俊成先生(関西医科大学情報センター)、実行委員長の成清哲也先生(広島国際大学医療経営学部)の御協力を賜りながら、実りある学術大会にしたいと思います。どうかよろしくお願い申し上げます。

今回の学術大会のテーマは、「医療情報、何を伝える、どのように伝える?」としました。サブタイトルは「至適健康管理のための情報シェアリング」です。

2025年を目途に進められている、地域包括ケアによる国民健康管理の大枠組みの変更、その実践が間近です。ここでは、夢物語ではなくなった人生100年時代を睨み、「高齢者が住み慣れた地域で自分らしい人生を全うできる社会」の構築が目指されています。限られた資源を活用して、いかにこの目的を効率的かつ適切に実現するかに、社会全体の叡智が注がれるべき状況です。医療情報に携わるものには、まさしく、医療・健康情報の利活用を通じて、この「叡智」を発揮すべきことが喫緊の課題として求められています。

ともすれば、「どのように」伝えるか、に集中しがちであった本学会の志向性の上に、敢えてあらためて、「何を」伝えるのか、を優先的にテーマ配置しました。コンテンツの検討、その前提に立ってこそのツール開発、というベクトルを、本集会では、あたかもJAXAのロケット軌道のごとくに定めて討論してゆきたいと思います。すなわち、「何を伝える?」---このテーゼを通奏低音的に念頭に定めた上で、「ではどのように?」へと各論展開することを期待するものです。

これまで医療機関内にとどまりがちであった健康情報を、介護・予防も含めて地域内で有効に活用するためには、「何が」伝えられるべきなのか、そのためにどのような方策が求められるのか?個人健康管理への医療情報学の適応では「何が」重点的に取り上げるべきなのか、そのためにどうするのか?健康情報関連のビッグデータに関して「何が」集められるできなのか、その利活用のための基盤構築はいかに?医療情報専門職・技術者には今「何が」要請されているのか、そのためにどのような職能規定や育成がなされるべきなのか……

2020年夏の東京オリンピック開催決定を契機として、首都圏では再開発が一段と進んでいます。この構築の機運を受け、東京からのアクセスも良好で、かつ自然に恵まれ、海のもの山のものも美味しい、つくばの地での本集会が、躍動的な情報収集やディスカッション、および懇親の場となればと期待しております。是非御参集ください!

謹 白
2019年(令和元年)年6月吉日